「コロナ禍社会とリハビリテーション活動」

一般社団法人宮崎県理学療法士会ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。また、平素より一般社団法人宮崎県理学療法士会の事業運営におきましては深いご理解とご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。私事、会員皆様方のご支持を頂き5期目の代表を拝命し、「令和コロナ禍」の時代をいかに協働しそして邁進していけるか会員の皆様また関連団体の皆様方のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。  

さて、2020年1月23日の初の新型コロナウイルス(covid19)の感染が発表されて以来、世界中で新型コロナウイルスの感染拡大と人類の感染予防対策のウイルスVS人類の闘いが続いてきています。2021年9月には第5波を迎え11月に入り緊急事態宣言も解除されましたが日本中がコロナ禍という初めての憂鬱そして規制的な時代を向かえ経済と活動が抑制され異種犯罪、孤立、孤独などどれをみても明るい記事は少なくこの生活環境を如何に復活させることができるか正しく「復興」というべき時代となりました。リハビリテーションの語源でもあります「復興、復権」を目指して世界中そして日本中でも明るい未来に向かって新しい社会構造を構築していく途上であると言っても過言ではないと思います。 

さて、私達理学療法士の働く環境も同じように変化していきました。通常から非常に、当たり前から有難しになる生活環境と勤務環境と人間関係など事情が複雑に絡み合う環境での活動となりました。まず第一に士会活動が停止に近い状況となりほぼすべての事業が未執行を余儀なくされました。士会活動様式は、対面活動でありそのすべが無くなった状況ほど虚しいものはありませんでした。リモートという通信媒体を用いることさえも新しい活動方法として再構築がマストとなりました。現在に至ってはこの活動もスムーズに行われ、昨年度開催予定でありました「九州理学療法学術大会2021 from sasebo,長崎」も年を跨ぎ2021年10/15.16で開催され成功裏に閉会致しました。そして日本はいうと歴代100代目の総理大臣が任命され、更に衆議院総選挙これは令和初の国政選挙であり世相を色濃く反映し、思われます。今後新型コロナウイルス対策とコロナ禍で落ち込んだ経済の立て直しが問われることになります。また、経済下の中で図られる社会保障の制度に関しても医療・介護・福祉への影響は今後の我々の活動に大きく影響してくることは必須です。

ひいては活動の基盤である診療報酬、介護報酬が2024年同時改定が論点になりますが医療では働き方の変革や評価数値の信頼度などさらに細分化された形を求められ「質の担保」=「報酬」が限局化してくるであろうし、介護では「科学的介護」への社会的介入の是非そしてリハ専門職の介入と効果判定、更には社会需要に理した制度改革などいずれにしても「能力」の向上を目指していかなければ求められない背景にあることは間違いないと考えられます。日本理学療法士協会では2022年4月より新生涯学習制度が開始されます。会員の皆様にはお知らせが通知されていますが、この制度の目的は学術能力の向上を台頭に社会的品性の陶冶を目指した制度となります。時間をかけて自らの品性を磨くことのできる制度となっていきますので将来の自分の姿をイメージして日々の学術研鑽に励んで頂きたいと思います。

 

今後このコロナ禍を背景に宮崎県理学療法士会は以下の5つの運営指針を掲げます。

Ⅰ)生涯学習制度に伴った研修会企画(多くの会員方が学べる研修会企画等)

Ⅱ)リハビリテーション地域支援事業の永続的活動(介護予防、地域ケア会議等)

Ⅲ)災害リハビリテーション支援活動の基盤づくり(ブロック間連携促進等)

Ⅳ)医師会をはじめとする多職種連携活動の深化(合同研修の継続的参画運営等)

Ⅴ)行政との円滑な関係の保続(委託事業を通じて速やかな対応と活動を推進)

 

以上の5つの指針を安定して運営するためには士会員の皆様方の支援並びに活動が伴うことにより達成されます。是非、日本理学療法士協会そして宮崎県理学療法士会の活動をご理解頂き一丸となって今後の宮崎県理学療法士会を支持して頂きたいと節に思います。

結びになりますが、宮崎県理学療法士会の他に宮崎県理学療法士連盟という組織が存在致します。これは、理学療法士の為に政治的な活動を行政などに働きかける活動を行っております。我々理学療法士が理学療法サービスを十分に提供していくためには社会の仕組みが不可欠です。その仕組みに提言していく役割を致します。是非会員の皆様もこの連盟に参加して頂き士会と連盟との協働によりさらに活性化された宮崎県理学療法士会を築いていけたらと思います。会員の皆様のご協力並びにご鞭撻の程何卒よろしくお願い致します。

 

一般社団法人 宮崎県理学療法士会
会長 中田 洋輔

 

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